なろう小説では色々なシチュエーションのブームがやって来ると同時に粗製乱造が繰り返されます。
そんなブームの中でも「悪役令嬢」ブームにおける個人的最高傑作がこの作品。
アニメも話題になりましたが、コミックスの出来は素晴らしいです。
悪役令嬢というジャンルを知りたければこの作品がオススメ!
データ
原作者「山口悟」、作画「ひだかなみ」
出版「一迅社」
おすすめポイント
悪役令嬢物語
悪役令嬢とは「よくあるストーリー上の悪役の令嬢であり、悲劇的な最期を遂げることが多い者」を指していると個人的に考えています。
この作品は、ゲーム上の悪役令嬢にゲームの知識を持ったまま転生してしまう現代の女の子の物語である。
悲劇的な運命を考えようと頑張るのですが、頑張り方が可愛い。
大局的に物が見れない普通の善人なので、上手くいくことは少ないですが応援したくなります。
主人公の脳内会議はコミカルで愛らしさが溢れています。
恋愛?
一応は恋愛要素があるのですが、本当にアクセント程度に収まっています。
恋心を感じさせてはくれるのですが、この作品の魅力としては極限までに薄まった恋愛要素が売りの一つとも言えるでしょう。
濃くないからこそ良いのです。薄まってない別の作品と化してしまいます。
魅力的な絵
原作小説の押絵を担当されていた方が、漫画も描いています。
巻末でほとんど漫画を描いた経験が無いとはおっしゃっていましたが・・・普通に上手い!
押絵をやっていたためか、服装なども非常に丁寧に描かれています。
なろう小説漫画は雑な洋服や、そもそも服として成立していない布を描く人もいる中でこのクォリティは段違いです。
気になっちゃうかも
少女漫画?
元になったとされる悪役令嬢ゲーム自体が女性向けなので、少女漫画要素も含まれる気がします。
内容的には男の子でも十分いけます
他メディア
アニメ化は一般までも巻き込むほどではありませんでしたが、非常に高評価でした。
未読ですが、原作は小説です。