よくある異世界転移・転生モノの現代知識無双ですが、
それをみんな大好きの戦国時代版とも言える小説です。
「小説家になろう」でも読めます。
※Kindle版アソシエイト・プログラムを下記と最下部に貼っていますが、非常に高額です。
セールやポイントアップ中のご購入をオススメいたします。
データ
作者「夾竹桃」、代表作「戦国小町苦労譚」
おすすめポイント
1.なろう小説らしい文章力
非常に読みやすくあっさりとした文章。
時代小説よりも非常に現代より、
と言うよりも現代文です。
なろう小説でも人気のあるジャンル「架空歴史小説」とは、
根本的に文章の違いがあります。
歴史や時代小説に慣れていない方でも非常に読みやすいです。
2.主人公の頑張りが面白い
主人公は学生としては非常に博識で、
努力して現代知識無双します。
その奮闘ぶりは非常に面白いです。
もっとも、奮闘の理由は信長の無茶振りなんですが、
それもまた面白いです。
3.小説家になろう掲載分で十分楽しめます
書籍版のほうが読みやすいのは間違いないのですが、
基本的に文章力は高くない超あっさりライトノベルです。
小説家になろうとの差異がかなり少ないので、
無料版でも十分かもしれません。
まとめ
良い意味でのなろう小説らしさをオススメポイントとして上げましたが、
悪い意味でのらしさも多く持ち合わせている作品です。
文章が希薄で、
情景や動きはライトノベルでもかなり下位のレベルしかありません。
個人的にかなり引っかかるのは、
異世界転移なら納得できる地元民との知識差を、
戦国時代の人間を無能にして適応して言ること。
知識や技術の源となる昔の書物等も登場しているのに、
都合のいい部分だけ何故が知識が無い人間として扱っています。
時代小説好きの人はかなり引っかかるとポイント。
ここを割り切れないと「主人公は凄い!」の持ち上げっぷりが不自然極まりない感じです。
ただし架空歴史小説ではなく、
よくある「なろう小説」としての気持ちで読めばとても面白いです。
割り切りが出来る人は触る価値があるでしょう。
他メディア
コミック版は更に読みやすいですが・・・
余白だらけの非常に画力が低い絵なので覚悟が必要です。